まず、面積で並べてみる

「日本は小さな島国」ってよく聞くよね。じゃあ実際、世界で何番目の大きさなんだろう? World Fact Compass のデータテーブルで、面積の大きい順に並べ替えてみよう。

手順

  1. 世界版のデータテーブルを開き、「国連加盟国」のボタンを押す
  2. 「面積 (km²)」の列を表示する
  3. 列の見出しをクリックして、大きい順に並べる

結果の上位はこんな感じ。この記事の順位は、ぜんぶ国連加盟国193か国の中で数えたもの:

順位国面積 (km²)
1🇷🇺 ロシア17,098,246
2🇨🇦 カナダ9,984,670
3🇺🇸 アメリカ9,833,517
4🇨🇳 中国9,596,961
5🇧🇷 ブラジル8,514,877
6🇦🇺 オーストラリア7,688,100
7🇮🇳 インド3,287,263
8🇦🇷 アルゼンチン2,780,400
9🇰🇿 カザフスタン2,724,900
10🇩🇿 アルジェリア2,381,741

ロシアだけで、2位カナダの1.7倍。桁が違うよね。じゃあ日本はどこにいるんだろう? 表をスクロールしていくと…

日本は193か国の中で61位 (面積 377,975 km²)。ロシアや中国に比べたら、ずっと小さい。でも193か国の中では、大きいほうから約3分の1の位置なんだ。

でも、待って — 今度は EEZ で並べ替えてみる

ここで、ちょっと視点を変えてみよう。「国の広さ」を測はかるとき、陸地りくちだけじゃ足りないんだよね。海まで目を向けると、排他的経済水域はいたてきけいざいすいいき(Exclusive Economic Zone、略して EEZ) という概念がいねんが出てくる。領海りょうかいの外側で、海岸に沿った基準の線から最大200海里かいり (約370km) までの海域かいいきで、漁業ぎょぎょうや海底資源かいていしげんを利用する権利が認められる範囲はんいのこと。海そのものを領土のように持つわけではないよ。

同じデータテーブルで「EEZ (km²)」の列を大きい順に並べてみると、世界の姿がガラッと変わる:

順位国EEZ (km²)
1🇺🇸 アメリカ11,351,000
2🇦🇺 オーストラリア8,505,348
3🇷🇺 ロシア7,566,673
4🇮🇩 インドネシア6,159,032
5🇨🇦 カナダ5,599,077
6🇯🇵 日本4,479,358
7🇳🇿 ニュージーランド4,083,744
8🇨🇱 チリ3,681,989
9🇧🇷 ブラジル3,660,955
10🇰🇮 キリバス3,441,810

日本は EEZ の面積で世界6位なんだ。ちょっとびっくりだよね。(国連加盟国ではない地域も入れると、フランスの海外領土のフランス領ポリネシアが日本より上に来て、日本は7位になる)

発見 — 陸61位、海6位

これが今日の発見。日本は、国土面積では61位。でも EEZ の面積では世界6位の国なんだよね。(陸と海を足した「面積+EEZ」で並べると、日本は10位になる)両方のランキングを見比べると、不思議なことに気づくはず:

国面積順位面積 (km²)EEZ (km²)EEZの比較
🇨🇳 中国ちゅうごく4位9,596,961877,019日本の20%
🇮🇳 インド7位3,287,2632,305,143日本の約半分
🇩🇿 アルジェリア10位2,381,74180,324日本の2%
🇯🇵 日本61位377,9754,479,358—

陸では日本の25倍も大きい中国ちゅうごくが、海では日本の5分の1しか持ってない。陸では日本の6倍もあるアルジェリアも、海では日本の56分の1。陸の大きさと海の大きさは、まったく別の話なんだよね。

なぜ、こんなに違うんだろう?

理由はシンプルで、日本が島国だからなんだ。

地図で見ると、よくわかる。赤が日本の陸地、青が日本のEEZだ。

日本の陸地とEEZの地図。本州・九州・四国・北海道のまわりに加えて、沖ノ鳥島と南鳥島のまわりにも円形のEEZが広がる
日本の陸地(赤)とEEZ(青)。南の沖ノ鳥島と東の南鳥島のまわりに、それぞれ円い形のEEZが広がっている。斜線は、日本と他の国・地域の主張が重なっていたり、共同で管理したりしている海域。この地図で塗った範囲は、地図データ(Marine Regions)で「EEZ」と呼ぶ区域で、陸のすぐそばの領海なども含む(法律上の EEZ だけを塗った図ではない)。区分も地図データによるもので、この線が正式な境界だと決める地図ではない

一方、中国ちゅうごくは陸は広いけれど、海に面しているのは東と南の側だけ。しかも近くに日本、韓国、フィリピン、ベトナムなどがあって、海の範囲は境界で分け合うことになる。だから陸の広さのわりに、EEZはそれほど広くないんだ(同じ大陸の国でも、アメリカやロシアのように長い海岸線かいがんせんや離れた島を持つ国は、EEZも広い)。

さらに比べてみよう

このパターンは、他の島国や群島国にも当てはまる:

逆に、陸は大きくても海を持てない国もある:

日本、中国、インド、アルジェリア、インドネシア、ニュージーランド、キリバス、カザフスタンの陸の面積とEEZを並べた棒グラフ
茶色が陸の面積、青がEEZ。同じ物差しで並べると、陸と海の大きさがまったく別物だとわかる。数字はこのサイトの保存データ。カザフスタンは内陸国でEEZがないので「なし」と示した(データテーブルでは N/A)

この数字から読み取れないこと

自分でも確かめてみよう

このランキング、データテーブルで再現できるよ。「国連加盟国」のボタンを押してから、面積とEEZの列を両方表示して、列の見出しで並べ替えてみよう。好きな国どうしで比べてみてね。

データテーブルを開く →

出典と計算方法

まとめ

「日本は小さな島国」は、半分あたってて、半分間違ってる。国土面積では61位、でも EEZ の面積では世界6位。海洋資源かいようしげん (漁業ぎょぎょう、海底資源かいていしげん、再生可能さいせいかのうエネルギー) を利用する権利が及ぶ海の広さで見ると、日本は大きいほうの国なんだよね。

普段見慣れた世界地図では小さく見える日本も、海まで描き込むと別の顔を見せてくれる。ものを測るときって、物差しを変えてみると景色が変わる — データの面白さって、そういうところにあるのかも。