まず、面積で小さい順に並べてみる

データテーブルの「面積 (km²)」の列見出しを2回クリックすると、小さい順になる。ここでは「国連加盟国」のフィルタを押して、国だけに絞ってみる(バチカンは国連に加盟していないので、この一覧には出てこない。→ W0009)。

手順

  1. 世界版のデータテーブルを開き、「国連加盟国」のボタンを押す
  2. 「面積 (km²)」の列見出しをクリックして、小さい順に並べる
  3. 「人口」「EEZ (km²)」の列も一緒に見ておく
順位国面積 (km²)人口EEZ (km²)
1🇲🇨 モナコ238,631288
2🇳🇷 ナウル2111,947308,480
3🇹🇻 ツバル269,646749,790
4🇸🇲 サンマリノ6133,977N/A(内陸国)
5🇱🇮 リヒテンシュタイン16040,450N/A(内陸国)
6🇲🇭 マーシャル諸島18137,5481,990,530
7🇰🇳 セントクリストファー・ネイビス26146,84310,090
8🇲🇻 モルディブ298527,799923,322
9🇲🇹 マルタ316568,84755,689
10🇬🇩 グレナダ344117,20726,060

国連加盟国でいちばん小さいのはモナコの2km²。東京ディズニーランド(約0.5km²)4つ分くらいの広さに、3.9万人が住んでいる。2位ナウル、3位ツバルは、太平洋の小さな島国だ。

ちなみに「すべて」のフィルタに戻すと、バチカン市国(0.44km²)が1位に出てくる。バチカンは国連加盟国ではないけれど、日本政府は国として承認している。

今度は「人口」で少ない順に並べてみる

順位国人口面積 (km²)
1🇹🇻 ツバル9,64626
2🇳🇷 ナウル11,94721
3🇵🇼 パラオ17,695459
4🇸🇲 サンマリノ33,97761
5🇲🇭 マーシャル諸島37,548181
6🇲🇨 モナコ38,6312
7🇱🇮 リヒテンシュタイン40,450160
8🇰🇳 セントクリストファー・ネイビス46,843261
9🇩🇲 ドミニカ国66,205751
10🇦🇩 アンドラ81,938468

人口でいちばん少ないのはツバルの9,646人。日本の小さな町くらいの人数で、1つの国だ。面積1位のモナコは、人口では6位。面積が小さい国と、人口が少ない国は、重なるけれど同じではない。モナコは小さな土地に人がぎっしり、ツバルやナウルは小さな島に少しの人、という違いがある(→ 人口密度の話は W0004)。

発見 — 陸は小さくても、海は広い

ここで「EEZ」の列を見てほしい。排他的経済水域はいたてきけいざいすいいき(Exclusive Economic Zone、略して EEZ)は、その国が漁業や海底資源を利用する権利を認められた海域のこと。領海の外側にあって、海岸に沿った基準の線から最大200海里かいり(約370km)まで。広さは、近くの国との境界などによっても変わる(→ W0001)。ただし、地図データでは、領海などもまとめて「EEZ」と呼ぶことがある。この記事で参照した Marine Regions のデータにも、領海などが含まれている。

国面積 (km²)EEZ (km²)EEZは面積の何倍?
🇹🇻 ツバル26749,790約28,800倍
🇳🇷 ナウル21308,480約14,700倍
🇲🇭 マーシャル諸島1811,990,530約11,000倍
🇲🇻 モルディブ298923,322約3,100倍
🇯🇵 日本(参考)377,9754,479,358約12倍
🇲🇨 モナコ2288約144倍
ツバル、ナウル、マーシャル諸島、モルディブ、日本のEEZと陸の面積を、面積に比例した四角で比べた図。島国の陸地は点にしか見えない
大きな四角がEEZ、左下の茶色の四角が陸の面積(四角の面積が値に比例)。ツバルやナウルの陸地は、この大きさでは点にしか見えない。数字はこのサイトの保存データ

ツバルのEEZは約75万km²で、陸地の約2万9千倍。日本の国土(約38万km²)の2倍近い海を、人口1万人足らずの国が持っている。マーシャル諸島にいたっては、EEZが約199万km²で、日本のEEZの半分近い。

地図で見てみよう。赤は、日本の国土を、面積の比をそろえて近くに置いたものだ。

太平洋のマーシャル諸島、ナウル、ツバルのEEZの地図。島は小さな点。ツバルとマーシャル諸島のEEZは日本の国土より広く、ナウルのEEZは日本の国土の約8割。日本の国土を面積の比をそろえて置いて比べている
色の枠がEEZ、黒い点が島。島そのものは点にしか見えないのに、まわりの海は日本の国土(赤)と同じくらいか、それより広い(ナウルは約8割)。塗った範囲は地図データで「EEZ」と呼ぶ区域で、領海なども含む。日本の国土は、形と面積を保ったまま動かし、面積の比をそろえて置いた。沖縄など南の島は省いたので、赤い形は国全体(約38万km²)より少し小さい

なぜかというと、EEZの広さは陸の大きさではなく、海岸からの距離と、近くの国との境界で決まるから。周りにほかの国の陸地が少ない島国は、陸が小さくても広いEEZを持つことがある。EEZは漁業などの資源を利用する権利が認められる海域で、海そのものを領土のように所有するわけではないけれど、太平洋の島国が、まぐろの漁業権や海底資源の話し合いで大きな存在感を持つのは、このためだ。

反対に、モナコのEEZは288km²で、この表の中ではいちばん狭い。この値は Marine Regions v12 でモナコの「EEZ」として収録されている海域の面積で、領海なども含んでいる。サンマリノとリヒテンシュタインは海に面していない内陸国で、EEZそのものがない。

この数字から読み取れないこと

自分でも確かめてみよう

「国連加盟国」のフィルタを押して、「面積」で小さい順、「人口」で少ない順に並べ替えてみて。それから「カラム」で「地理」を選ぶと、「面積+EEZ」の列が出る。この列で並べ直すと、ツバルやマーシャル諸島が「小さい国」の一覧から一気に上のほうへ移動するよ。

データテーブルを開く →

出典と計算方法

まとめ

国連加盟国で面積がいちばん小さいのはモナコ(2km²)、人口がいちばん少ないのはツバル(9,646人)。「小さい」の意味しだいで、1位が変わる。

そしてEEZの列を足すと、ツバルは陸地の約2万9千倍の海を持つ「海の大国」になる。小さい・大きいは、どの列で見るかで決まる。3つの列を並べて見るのが、このテーブルの使い方だ。