まず、データ一覧で並べてみる
手順
- 日本版の「データ一覧」を開く
- 列の見出しの「面積 (KM²)」をクリックする。大きい順に並んで、北海道がいちばん上に来る
- 次に「人口」の見出しをクリックする。こんどは東京都がいちばん上だ
- 「人口密度」の見出しをクリックすると東京都が上に、もう一度クリックすると小さい順になって北海道が上に来る
2つだけ抜き出すと、こうなる。
| 北海道 | 東京都 | くらべると | |
|---|---|---|---|
| 面積 | 83,422.27km²(1位) | 2,199.94km²(45位) | 北海道は東京の約38倍 |
| 人口 | 4,980,272人(9位) | 14,236,627人(1位) | 東京は北海道の約2.9倍 |
| 人口密度 | 63.5人/km²(47位) | 6,471.4人/km²(1位) | 東京は北海道の約102倍 |
東京都は47都道府県で3番目に小さいのに、人口はいちばん多い。北海道はいちばん広いのに、人口は9番目。広さと人の数が、ほとんど反対になっているんだ。
北海道は、東北6県を合わせたより広い
約38倍と言われても、ぴんとこないよね。ほかの地方と比べてみよう。データ一覧の「地方」の列で、同じ地方の県の面積を足すと、こうなる。
| くらべるもの | 面積の合計 |
|---|---|
| 北海道 | 83,422.27km² |
| 東北6県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島) | 66,947.75km² |
| 九州・沖縄の8県 + 四国4県(12県) | 63,313.07km² |
| 九州・沖縄 + 四国 + 中国地方(17県) | 95,233.41km² |
北海道1つで、東北6県を合わせたよりも、九州・沖縄と四国の12県を合わせたよりも広い。中国地方の5県まで足して、やっと北海道を追い越すんだ。
ただし、北海道の面積には、択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の北方領土(国土地理院の面積では「北方地域」、5,003.05km²)が入っている。北方領土を除いても78,419.22km²で、やっぱり東北6県や九州・沖縄+四国より広い。東京との比べっこも、北方領土を除くと約36倍になる。
日本全体で見ると、北海道は面積の約22%を占めるのに、人口は約4%。東京都は面積の約0.6%に、日本の人口の約12%(9人に1人くらい)が住んでいる。
発見 — 「平均」の人口密度では見えないもの
人口密度は、人口を面積で割った平均の値だよね。でも、人は面積の上に平らに散らばって住んでいるわけじゃない。2025年国勢調査の市区町村の表を見ると、それがよく分かる。
| 人口 | 都道府県の人口のうち | 人口密度 | |
|---|---|---|---|
| 札幌市 | 1,961,996人 | 北海道の39.4% | 1,749.8人/km² |
| 北海道全体 | 4,980,272人 | — | 63.5人/km² |
| 東京23区(特別区部) | 9,944,109人 | 東京都の69.8% | 15,846.9人/km² |
| 東京都全体 | 14,236,627人 | — | 6,471.4人/km² |
北海道に住む人の約5人に2人は札幌市に住んでいる。札幌市の面積は1,121.26km²で、北海道の面積の約1.3%しかない。だから「北海道の人口密度は63.5人」と言っても、実際には、人が集まる札幌のような町と、ほとんど人がいない広い森や山や畑が混ざった平均なんだ。
東京都も同じ。都民の約7割は23区に住んでいて、23区の人口密度は1km²あたり約1万6千人。東京都の面積には、多摩の山や、伊豆諸島・小笠原諸島の島々も入っているので、都全体の人口密度は23区より低くなる。
人口密度の計算に、北方領土は入らない
ここで1つ、気をつけたいことがある。国勢調査は、北方領土で人を数えることができない。だから統計局は、北海道の人口密度を、北方領土を除いた面積で計算している。データ一覧の 4,980,272人 ÷ 83,422.27km² を電卓で計算すると約59.7人になって、表の63.5人と合わないんだ。北方領土の面積を引いてから割ると、63.5人になるよ(島根県も、同じように竹島の面積を除いて計算されている)。
30年で、北海道の人口は約71万人減った
グラフで、国勢調査の人口の移り変わりを見てみよう。北海道の人口がいちばん多かったのは1995年の5,692,321人。そこから2025年までの30年で712,049人(約12.5%)減った。同じ30年で、東京都は11,773,605人から14,236,627人に増えている。
直近の5年間(2020年→2025年)でも、北海道は4.68%減り、東京都は1.35%増えた。2025年の国勢調査で、5年前より人口が増えたのは、47都道府県で東京都だけなんだ(→ J0002)。
この数字から読み取れないこと
- 住みやすさや豊かさ: 人口密度が低いことは、良いことでも悪いことでもない。広い土地は農業や自然には大事だし、人が少ないと、お店や病院、バスの便を保つのが大変になることもある。この表からは、どちらとも言えないんだ
- 昼の人口: 国勢調査の人口は、ふだん住んでいる場所で数えた人数。東京都には、となりの県から通勤・通学してくる人も多いけれど、その人たちは住んでいる県で数えられている
- 面積の「参考値」: 東京都など21都県の面積には、県境が決まっていない場所があり、国土地理院が「参考値」として出している値。東京都の2,199.94km²もその1つだ
さらに比べてみる
- 人口密度が低いほうから2番目〜5番目は、岩手県・秋田県・高知県・島根県。どの県も、北海道と同じように人口が減っている。人口が減ると、人口密度も下がっていくよね
- 反対に、人口密度が高いほうは、東京都・大阪府・神奈川県・埼玉県・愛知県。大きな町のまわりに、人が集まっている
- 北海道の65歳以上の人の割合(高齢化率)は33.6%、東京都は22.8%。この違いは J0003 で比べている
自分でも確かめてみよう
データ一覧で北海道と東京都の左のチェックを入れて「グラフを生成」を押し、出てきた画面で指標(たとえば「人口」)を選んで「表示する」を押すと、2つを比べるグラフが開く。グラフの上のボタンで「人口」「面積」「人口密度」を切り替えてみよう。「人口」を選んだときの下の「年ごとの移り変わり」のグラフでは、1920年から2025年までの国勢調査の人口の動きが見られるよ。
北海道と東京都のグラフを開く →出典と計算方法
- 面積: 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」令和8年(2026年)1月1日時点の都道府県別面積(1月1日時点の PDF、2026年9月25日取得)。北海道は北方地域(北方領土)5,003.05km²を含む。全国は377,979.74km²。地方ごとの合計は、筆者がデータ一覧の「地方」の区分で足した値
- 人口・人口密度・5年間の人口増減率・札幌市と東京23区の値: 総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」第1-1表(2025年10月1日現在、2026年9月29日公表、2026年10月1日取得)。人口密度は統計局の公表値で、北方地域と竹島を除いた面積で計算されている。札幌市の面積は同じ表の「面積(参考)」(2025年10月1日時点)
- 人口の移り変わり(1995年): 総務省統計局「令和2年国勢調査 時系列データ」第1表(都道府県の人口、1920〜2020年。Excel、2026年9月25日取得)
- 高齢化率: 同じく令和7年国勢調査 人口等基本集計 第2-3表(年齢「不詳」を除いて計算した65歳以上の割合。2026年10月1日取得)
- 計算方法: 倍率・割合・合計は、保存データ(japan/prefectures.json と japan/prefectures_timeseries.json)から筆者が計算し、表示のときだけ丸めた。順位は47都道府県の中で、丸める前の値で数えた
- 確認日: 2026年10月1日
まとめ
北海道は東京都の約38倍の広さに、東京の約3分の1の人が住んでいる。だから人口密度は100倍以上も違う。でも、北海道の人の約5人に2人は札幌市に、東京都の人の約7割は23区に住んでいて、どちらも「平均」の人口密度だけでは、人の住み方は分からないんだ。
広さを比べるなら面積、人の多さなら人口、混み具合なら人口密度。そして、平均の数字の中身を見たくなったら、市区町村まで下りてみよう。