データ一覧で、高齢化率を並べる
手順
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高齢化率は、人口のうち65歳以上の人が占める割合。2025年の全国は29.5%で、だいたい10人に3人だ。
| 高い順 | 高齢化率 | 低い順 | 高齢化率 |
|---|---|---|---|
| 1 秋田県 | 40.1% | 1 東京都 | 22.8% |
| 2 高知県 | 37.0% | 2 沖縄県 | 24.5% |
| 3 青森県 | 36.4% | 3 愛知県 | 26.0% |
| 4 山形県 | 36.3% | 4 神奈川県 | 26.1% |
| 5 徳島県 | 36.2% | 5 大阪府 | 27.3% |
47都道府県のうち37道県で、高齢化率が30%以上(丸める前の値で数えた。京都府は29.98169%で、データ一覧では30.0%と表示されるけれど、30%には届いていない)。25%未満は東京都と沖縄県の2つだけだった。2005年から2020年までは沖縄県がいちばん低かったけれど、2025年は東京都がいちばん低くなった。
100年で、5%から30%へ
国勢調査の時系列データで、全国の高齢化率をさかのぼってみよう。1920年(第1回の国勢調査)は5.3%。そこから1960年(5.7%)まで、40年間ほとんど変わらなかった。動きはじめたのはそのあとで、1985年に10.3%、2005年に20.2%、2025年に29.5%。最近の40年で、一気に3倍近くになったんだ。
グラフでおもしろいのは、秋田県の線だ。1950年の秋田県の高齢化率は3.3%で、全国(4.9%)より低かった。75年前の秋田県は、全国より若い県だったんだ。1970年ごろに全国を追い越すと、そこから差が広がっていって、2025年には全国より10ポイント以上高くなった。
発見 — 割合が上がっても、人数は減っていた
ここで、割合ではなく「人数」を見てみよう。国勢調査では、65歳以上の人数も分かる。
| 秋田県 | 2020年 | 2025年 | 5年間の変化 |
|---|---|---|---|
| 人口 | 959,502人 | 881,470人 | −78,032人 |
| 年齢が分かっている人 | 950,928人 | 872,115人 | −78,813人 |
| 65歳以上の人 | 357,568人 | 349,776人 | −7,792人 |
| 高齢化率 | 37.6% | 40.1% | +2.5ポイント |
秋田県の65歳以上の人は、5年で7,792人減っている。それでも割合が上がったのは、割るほうの人数が、もっと大きな割合で減ったからなんだ。高齢化率は「65歳以上の人数 ÷ 年齢が分かっている人の数」で計算する(年齢が分からない人は、どちらにも入れない)。65歳以上は約2.2%減ったけれど、年齢が分かっている人は約8.3%減った。割るほうの人数の減り方の割合が、65歳以上の人数の減り方の割合より大きいと、高齢化率は上がるんだ。
高齢化率が上がる理由は、お年寄りが増えることだけじゃない。若い人が少なくなることでも、割合は上がるんだね。
65歳以上がいちばん多いのは、東京都
人数で並べると、順位はがらりと変わる。
| 2025年 | 65歳以上の人数 | 高齢化率 |
|---|---|---|
| 東京都 | 3,108,083人(1位) | 22.8%(いちばん低い) |
| 沖縄県 | 352,543人 | 24.5%(2番目に低い) |
| 秋田県 | 349,776人 | 40.1%(いちばん高い) |
高齢化率がいちばん低い東京都に、65歳以上の人がいちばん多く住んでいる。秋田県の約9倍だ。そして、高齢化率が2番目に低い沖縄県のほうが、いちばん高い秋田県より、65歳以上の人が多い。
お年寄りのための病院や介護の場所が、どこにどれだけ必要かを考えるときは、割合だけでなく人数も見ないといけない。逆に、支える側の人がどれくらいいるかを考えるときは、割合が役に立つ。何を知りたいかで、使う数字が変わるんだ。
この数字から読み取れないこと
- 年齢が分からない人: 国勢調査には、年齢が「不詳」の人がいる。2025年は全国で3,289,734人(人口の約2.7%)、東京都では618,507人(約4.3%)。高齢化率は、この人たちを除いて計算した統計局の公表値で、65歳以上の人数も、年齢が分かった人だけの数だ
- 東京都の「横ばい」: 東京都の高齢化率は、2020年が22.8%、2025年も22.8%だった。65歳以上の人数も、3,107,822人から3,108,083人とほとんど同じ。ただし、年齢が分からない人の数によっても変わるので、「東京では高齢化が止まった」とまでは、この数字からは言えない
- 元気かどうか: 65歳以上の人がみんな、支えられる側というわけではない。働いている人も多い。高齢化率は年齢だけで分けた数字なんだ
さらに比べてみる
- 高齢化率が高い秋田県・高知県・青森県・山形県は、2025年の国勢調査で人口の減り方も大きかった県(→ J0002)
- 沖縄県は、1人の女性が産む子どもの数の目安である合計特殊出生率が47都道府県でいちばん高い(→ J0004)
- 世界の国の平均寿命の比べっこは、世界版の W0014 で見ている
自分でも確かめてみよう
データ一覧で秋田県・東京都・沖縄県にチェックを入れて「グラフを生成」を押し、出てきた画面で「高齢化率」を選んで「表示する」を押すと、3つを比べられる。下のグラフでは、1920年からの移り変わりも見られる。気になる県を足したり外したりしてみよう。
3つの都県の高齢化率を開く →出典と計算方法
- 2025年の高齢化率・65歳以上の人数・年齢「不詳」の人数: 総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」第2-3表(2025年10月1日現在、2026年9月29日公表、2026年10月1日取得)。高齢化率は、表の「人口構成比[年齢別]65歳以上」(年齢「不詳」を除いて計算)
- 2025年の人口: 同 第1-1表(2026年10月1日取得)
- 1920年〜2020年の高齢化率と、2020年の65歳以上の人数・年齢が分かっている人の数: 総務省統計局「令和2年国勢調査 時系列データ」第5表(年齢3区分別人口と割合。Excel、2026年9月25日取得)。年齢「不詳」を除いて計算した原数値(年齢「不詳」をおぎなった参考値は使っていない)。1945年の値は数え年で、沖縄県を含まないので、グラフは1950年からにした
- 計算方法: 5年間の変化と倍率は、保存データ(japan/prefectures.json、japan/prefectures_timeseries.json、japan/_rebuild/extracted.json)から筆者が計算した。順位は47都道府県の中で、丸める前の値で数えた
- 確認日: 2026年10月1日
まとめ
秋田県の高齢化率は40.1%で、国勢調査で初めて40%を超えた。でも、65歳以上の人数は5年前より減っていて、割合が上がったのは人口全体がもっと減ったから。65歳以上の人がいちばん多いのは、高齢化率がいちばん低い東京都だった。
「割合」と「人数」は、同じことを別の角度から見た数字。どちらか片方だけで話を決めずに、両方を並べてみよう。